アイ工務店 最終設計打ち合わせ~自由設計の罠~
初めましての人は初めまして。
そうでない人はいつもありがとうございます。
トトまるです。
8月は仕事が忙しくてお盆休み以降は全然ブログが書けませんでした。
その代わりに前回は嫁に初登場してもらいましたが(*´з`)
さて、今日はアイ工務店との最終打ち合わせをしてきました。
これを以て、図面などの設計打ち合わせは最終段階となります。
次回の4者打ち合わせで、今日まで決めたことを踏まえて見積もりなどで削るところは削っていく感じになります。
(その時に現場監督さんと初顔合わせです('_'))
今日の打ち合わせは細かい部分の変更点を詰めていきました。
その中で設計士さんから突然のお言葉
「実は構造関係でご相談がありまして・・・」
私たちの間取りには少し特殊な部分があります。
こちらの図面の赤い丸の部分をご覧ください。
ここ・・・よく見ると壁が子供室側に90mmほど動かしてあります。
通常は廊下の幅が910mmなんですが、少し狭い感じしますよね。
そこで、ここの廊下だけ90mmずらして廊下の幅を1mにしてもらいました。
それでそんなに変わるの?と思うかもしれませんが、体感では意外と違うんですよね~(´ω`)
しかし、ここが構造的に厳しいんだとか。
壁を90mmずらすと1階と2階の壁や柱がずれてしまいます。
構造的には1階から屋根までの柱が一貫していた方が重さを直線で地面に伝えられるので、強い構造になります。
柱の位置がずれると、柱を梁に繋ぐ位置がずれます。
更に、今回のずらし方だと、上の図のように柱と梁を繋ぐ位置と、梁と梁を繋ぐ位置が近くなるため、余計に構造が弱くなってしまうみたいです。
設計士さんも梁の上に乗っていればいけるかなと思っていたみたいなのですが、実際に木材のプレカット屋さんともお話をしてもらったのですがこれがなかなか厳しいんだとか。
さすがに構造を弱くしてまで廊下を広くするのはメリットとデメリットの割が合わないですね。
他にも1階の壁を2階に合わせるとか、階段をずらすとか方法を色々考えてくれたのですがどれも間取りや構造の計算がむずかしく現実的ではないようです(屋ってできないことはなさそうでしたが、そこまで労力をかけるかと言われると・・・)
というわけでやめました!!
ここはずらさないで普通に壁にしようと思います。
さて、みなさん。
アイ工務店の謳い文句では「1cm単位で壁をずらして家を作れます」とあります。他のハウスメーカーでも似たようなことを謳っているハウスメーカーはいくつかありました。
しかし、実際に壁を少しずらすということは、家の構造計算などが難しくなるということで、家の強度を犠牲にしなければいけない可能性が高いです。
こういうことがあるので、多くのハウスメーカーではそこまで自由に壁を移動できるということを謳っていないのかもしれません。
(そもそも2×4や2×6という壁で家を支える手法では壁をずらすことはできませんが・・・)
確かに、最初から「できない」というハウスメーカーと「できる」可能性があるというハウスメーカーでは検討できる幅が違います。
それでも、今回思ったのは壁を少しずらして家を建てるということは難しいです。
基本的な間取りはそれなりに合理的に作られているので、そこを崩すのは何かを犠牲にしなければいけないんですね(._.)
まぁそんなに強い希望ではなかったので良いでしょう!!
設計士さんには絶対の信頼を置いていますし、本当にこちらのことを考えていただいているので、こういうことをきちんと教えてくれるところも感謝です(*´з`)
何が言いたいかっていうと、どれだけ自由設計と言っても耐震とかを考えるとどうしても縛られることはあるということです。
みなさんも、ハウスメーカー選定の時にはご注意ください。
今回はこの辺で。
それではみなさま、お元気で。